IndexNow で Bing のクロール促進|WordPressサイトへの超簡単な導入方法

  • 2023年7月19日
  • 2023年10月4日
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ある検索クエリで、Google(Yahoo!)では検索上位で評価されているのに、Bing では全く評価されずにずっと圏外のまま… 皆さんは、そんな経験はないでしょうか?

圏外であればもしからしたら、評価されるされないの前に、そもそもインデックスに登録されていない可能性が考えられますよね。

気にはなっていたけど、Bing の利用ユーザーは全体の数パーセントだし、無視しようと判断している方も少なからずいるはずです。

実は Bing には、インデックスを促進する「IndexNow」という仕組みに対応しています。今回はその「IndexNow」の特徴と、WordPress サイトの場合に簡単な実装方法についてご紹介します。

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このタイミングで IndexNow を紹介する背景

そもそもなぜ、このタイミングで「IndexNow」を紹介しようと思ったかと言いますと、実は筆者も、Bing の存在を見て見ぬふりをしてきた一人だからです。

あるウェブサイトを立ち上げて以降、Google(及び、Google の検索エンジンを使っている Yahoo! ) では順調に検索順位が評価されていくのに、Bing は多くのキーワードで圏外のまま… ランクインしていても、変動の幅が大きい…など。

ここ最近までは「 Bing のユーザーシェア率は低いし、そこに労力をかけるなら、その分を Google への追加施策にかける方がよっぽどいい」と考えていました。

しかし、昨今の Microsoft 社の動きをみると、そろそろ考え直した方がいいかなと思ってきたのです。

そう考え直すようになったきっかけが、
 ・Microsoft Bing の AI チャット機能のいち早い搭載
 ・ヒートマップツール「 Microsfot Clarity 」の無料提供の開始
 ・Microsoft 広告の台頭
上記のような、Microsoft の主力検索エンジンであるBing を取り巻く劇的な変化です。

実際に、日本国内における検索エンジンのシェア率を見るに、あと数年で Bing は Yahoo! を追い抜くだろうと筆者は考えています。

日本国内における検索エンジンのシェア率|Bingのリスティング広告|その特徴やメリットと出稿までの流れ

https://strategy-code.com/marketing-colum/ads/microsoft/bing-listing-ads/

IndexNow とは何か

前置きが少し長くなってしまいましたが、ここから本題の「 IndexNow 」について解説していきましょう。

検索エンジンは通常、世の中に数えきれないほど存在するウェブページを、均等にクロールするわけではありません

重要と思われるウェブページはクロール頻度を高く配分し、そうでないと判断したウェブページには数週間・数か月間クロールしないことはざらにあります。

つまり、コンテンツに変更を加えたとしても、自然にクロールされるのを待って、更新した内容を検索エンジンが認識するまでには、数週間・数か月間かかる可能性があるということです。

そのタイムラグを最小限に抑えるための仕組みの一つが、「 IndexNow 」です。IndexNow を使用すると、変更された URL の情報が即座に検索エンジンに通知されます。

その通知により、検索エンジンのクロールの優先順位付けが容易になることで、新しいコンテンツを発見するなどの、より効率的なクローリングが可能となります。

IndexNow の仕組みを活用している検索エンジンは、当記事執筆時点(2023年7月)で Bing と Yandex のみで、Google は活用していません。

Google は似たような仕組みで、(求人やライブストリーム動画のような有効期間の短いページが主に対象とされる、)「 Indexing API 」という仕組みを既に活用しているため、Google が将来的にも IndexNow を導入する可能性は低いのではないかと思います。

今回は特に Bing にフォーカスを置いているため、Bing の自然検索対策を考えたときに、IndexNow を導入することは、非常に有効な手段であるということは言うまでもないですよね。

なお、Google の対策で Indeing API に関してまずは詳しく知りたい、という方は下記をご参照ください。

Indexing API の特徴や注意点、WordPress での設定方法を詳しく解説

https://strategy-code.com/marketing-colum/seo/indexing-api/

IndexNow の簡単な導入方法【 WordPress の場合】

IndexNow を導入するウェブサイトの WordPress 管理画面にログインし、左側のメニューから「プラグイン」>「新規追加」を選択します。

検索窓に「IndexNow Plugin」と入力し、IndexNow Plugin の「今すぐインストール」を選択した後、「有効化」をクリックします。

有効化したら、左側のメニューの「設定」>「 IndexNow 」を選択し、「Let‘s Get Started! 」をクリックします。

以上で基本的な設定は完了です。

続けて、プラグインに用意されているメニューと操作方法を説明します。

〇 Manual URL submisson

手動で検索エンジンに通知する場合に使用します。「 Submit URL 」を選択して、クロール申請する URL を入力し、「Submit URL」をクリックするだけです。

〇 Automate URL submisson

ページの新規追加や更新した場合に、自動で検索エンジンに通知します。デフォルトで「 Enable(有効)」の設定になっているため、設定作業は特に必要ありません。

〇 Successful submissons / Failed submissions

Successful submissons では、過去48時間で通知に成功した URL 数が表示され、
Failed submissions では、過去48時間で通知に失敗した URL 数が表示されます。

実際に既存で公開しているページに更新をかけてみて、Successful submissons でカウントされているか、挙動を確認してみましょう。

合わせて導入したい【 Bing ウェブマスターツール】

IndexNow をサイトに導入したら、合わせて設定しておきたいのが「 Bing ウェブマスターツール」です。

Google のサーチコンソールのように、Bing 専用の自然検索の状況や改善点の分析をすることが出来るツールが「Bing ウェブマスターツール」です。

Bing ウェブマスターツールの全容に関しては、下記記事でご紹介しているので、参照してください。

Bing ウェブマスターツール 使い方,登録

https://strategy-code.com/marketing-colum/seo/registration-and-usage-of-bing-webmaster-tools/

Bing ウェブマスターツールを導入したら、その中の機能の一つに、「IndexNow」というメニューが存在します。ここからも、IndexNow の通知が問題なく行われているか確認することが出来ます。

通知が成功している場合、WordPressのプラグインから通知を送っている場合は、「ソース」欄に「Wordpress」と表示されます。

また、「今日送信された URL 」欄に、追加や更新をして通知されたページ数が表示されます。

さらに、「送信された URL のリスト」欄に通知された URL の一覧が表示されるので、直近の1000件の通知 URL を確認することが出来ます。

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まとめ

いかがでしたでしょうか? 今回は、今後の成長が見込まれる検索エンジンである Bing に対して、自動で更新情報の通知を送ることができる「 IndexNow 」についてご紹介しました。

Microsoft の主力検索エンジンである Bing は、劇的に進化を続けています。この機会に、Bing の価値を再考し、施策を講じてみることで、先行の恩恵を受けられるかもしれません。

現段階では、特に B to B の商材の場合におすすめですが、今後の成長次第では、B to C にも有効になってくることだと筆者は推測します。

百聞は一見にしかずです。花が咲くのは1年後、2年後になってしまうかもしれませんが、それが先行施策です。是非試してみてください。

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