インスタグラムでの「プレゼント(懸賞)キャンペーン」とは
この記事で紹介する「プレゼントキャンペーン」とは、応募条件を満たしたユーザーを対象に、抽選で賞品をプレゼントする、いわゆる「懸賞キャンペーン」のことです。
インスタグラムでその「プレゼントキャンペーン」を行う場合は、自社アカウントへの「フォロー」や「いいね」、「コメント」を応募条件とすることが一般的です。
賞品自体の費用や、物によっては郵送料、応募者を集めるために広告を出稿する場合は広告費といった費用がかかるため、基本的に有料の施策となります。
賞品の内容や当選人数によって成果は大きく左右され、コストも少なからずかかります。しかしその一方で、手早く自社のアカウントやブランドに興味を持ってくれるユーザーをフォロワーとして集められる施策として有効です。
インスタグラムのオーガニック運用は、もともと世の中に広く認知されているブランドなどでない限り、成果が出るまで非常に手間と時間がかかる傾向にあります。
そのため、まずはアカウントやブランドを知ってもらうためのきっかけとして「プレゼントキャンペーン」を利用し、フォロワーになってくれたユーザーとその後、オーガニック投稿で関係を深めていく流れが一般的です。
「プレゼント(懸賞)キャンペーン」におすすめの賞品
自社の商品を扱っている場合は、それらを賞品にするようにしましょう。賞品に設定された自社の商品をユーザーが目にすることで、認知拡大に寄与するためです。
また、当選したユーザーがその賞品(商品)を利用し、気に入ってもらえたら、優良なファンになってもらえる可能性があります。
自店舗に来店してもらう必要のあるビジネスの場合では、物理的に対象の店舗に来店することが出来るエリア範囲のユーザーに限られてしまいますが、店舗で使えるクーポン券や、来店時に賞品がもらえる形式にすることで、集客に結び付けることも出来ます。
「プレゼント(懸賞)キャンペーン」の注意点
プレゼントキャンペーンはその性質上、当選して賞品を受け取ることのみが目的のユーザーが必ず混ざります。そのため、キャンペーン後に一定のフォロワー離脱数があることは認識しておきましょう。
その上で、一人でも多くフォロワーになって応募してもらうためにも、応募条件を複雑にすることは避け、極力分かりやすくすることを心がけましょう。
応募方法も、投稿のキャプションや画像内に収まるぐらいシンプルな内容の方が、応募ハードルが低くなります。
なお、現金や金券を賞品に設定することや、応募者全員が当選するような形式は規約上、禁止されているため、注意が必要です。
当記事の執筆時点(2024年4月)では、プレゼント(懸賞)キャンペーン自体は禁止されていませんが、将来的に禁止される可能性もあるため、インスタグラムのプロモーションガイドラインやコミュニティガイドラインを事前によく確認するようにしてください。
参照:プロモーションガイドライン | Instagramヘルプセンター
参照:コミュニティガイドライン | Instagramヘルプセンター
「プレゼント(懸賞)キャンペーン」に広告を出稿する
新規フォロワーの獲得を目的にプレゼントキャンペーンを企画・開催する場合は、効果の最大化を図るためにも、有料広告の出稿を検討しましょう。
その際にポストアド(オーガニック投稿を広告クリエイティブとして出稿する方法)から出稿するだけでは、同じユーザーに同じ広告が何度も表示されて、早い段階で頭打ちになる可能性があります。
LP に遷移させるクリエイティブを別途で複数用意するなどで、広告パフォーマンスの低下を防ぐようにしましょう。LP を用意できない場合は、クリエイティブの異なるオーガニック投稿を複数回投稿して、それぞれに広告(ポストアド)をかけるのも一手です。
「プレゼント(懸賞)キャンペーン」の効果計測方法
プレゼントキャンペーンは、先述のように主に「新規フォロワーの獲得」を目的として行われます。そのため、フォロワー獲得単価で費用対効果を測るのが一般的です。
つまり、プレゼントキャンペーンの募集にかけた広告費を、フォロワー増加数で割った数値で評価します。
フォロワー獲得単価 = 広告費 ÷ フォロワー増加数
フォロワー獲得単価は、賞品の種類や当選者数などによって大きく変動するため、複数回実施してデータを収集し、比較検証していくようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか? インスタグラムで手早くフォロワーとして集められる施策として有効な、「プレゼント(懸賞)キャンペーン」。
今回はその仕組みや注意点、広告を出稿する場合やキャンペーン後の効果測定方法について解説しました。
広告やキャンペーンでは、中長期にわたる成果を期待することは出来ないため、あくまでも足掛かりとして活用することをおすすめしますが、最初のきっかけを作ることは非常に重要です。
インスタグラムの運用で伸び悩んでいる方は、ぜひ検討してみてください。