一般ユーザーの方にとっては使用する機会はあまりないので、「検索コマンド」と聞いてもピンと来ない方もいらっしゃるかと思います。
実は Google の検索には特殊検索という機能があり、「検索コマンド」と呼ばれています。
この検索コマンドは、競合サイトの調査や運用しているサイトの調査などで、ウェブマーケターには頻繁に使われる検索機能です。
今回は、便利な Google の特殊検索機能である「検索コマンド」についてご紹介していきます。
実は数多くあるGoogleの検索コマンド
IT用語で「コマンド」とは、人間からコンピュータへの、実行すべき処理の指示や依頼などのことを意味します。そのため、検索コマンドとは、【検索する際に実行してほしい処理をコンピュータ(検索エンジン)に依頼する】ということです。
検索エンジンの代名詞である【Google】。この Google 検索で活用することの出来る「検索コマンド」は、実は数十種類以上存在します。
ただし、一般ユーザーが目的の検索結果が表示されるように検索コマンドを駆使する機会はほとんどないように思います。逆に、検索コマンドを使ってまでしないと意図した検索結果が表示されないのであれば、そもそもユーザーは Google 検索を使用しないためです。
そのため、数多く存在する検索コマンドの中でも、実際に利用することの多いウェブマーケターにとって便利な「検索コマンド」に絞って説明していきます。
検索コマンドを知っているだけで、調査の質や作業効率に左右するため、広報担当者やマーケターなど、ウェブマーケティングに携わる方なら、必ず知っておきたいものばかりをピックアップしました。
ウェブマーケターの分析調査に便利な検索コマンド
それでは実際に、マーケターにとって便利な検索コマンドをご紹介していきます。
【 site: 】
まず、最も基本的で活用頻度が高いと断言できるのが、「site:」という検索コマンドです。
検索窓の入力欄の冒頭に site: を入力して、その後に調査したい URL を入れて検索すると、その URL が Google のインデックスに登録されているかどうかを調べることができます。
例)site:https://strategy-code.com/marketing-colum/seo/how-to-use-google-my-bussiness/
上記のように検索窓に入力して検索すると、インデックスに登録されている場合は検索結果に表示されます。

逆にインデックスに登録されていない場合では、「一致する情報は見つかりませんでした。」と表示されます。

この「site:」検索コマンドは、 site: の後に指定した URL の配下も調査の対象に含まれるため、例えば、
例)site:https://strategy-code.com/
上記のようにトップページの URL を指定して検索すると、トップページより下の階層も含めて、インデックスに登録されている URL が一覧で表示されます。

このように、特定の URL がインデックスに登録されているか確認したいときや、自社サイトだけでなく、他社のサイトのインデックス状況も把握することができるため、競合サイトの分析を行う際にも活用することのできるとても便利な機能です。
SEO(自然検索対策)をはじめとした、検索エンジンマーケティングを専門に携わる人にとっては、「site:」を使用しない日はないと言っていいほど、使用頻度の高い検索コマンドです。
【 inurl: 】
「inurl:」検索コマンドは、特定のワードが URL の中に含まれるインデックスページを調査したいときに使用します。
検索窓の入力欄の冒頭に inurl: を入力して、その後に調査したい ワード(英単語 or 日本語) を入れて検索すると、Google にインデックス登録されているウェブサイトの中から、該当ワードがURLに含まれているページを表示してくれます。
例)inurl:passage ranking

この「inurl:」検索コマンドですが、先にご紹介した「site:」検索コマンドと連続して組み合わせて使用することでさらに威力を発揮します。
特定のドメインを対象にして、対象ワードを URL に含んだインデックス登録ページを調査することが出来るのです。
例)site:https://strategy-code.com inurl:passage ranking

競合サイトの調査を行う際に、とても便利な検索コマンドですよね。
【 intitle: 】
「intitle:」検索コマンドは、特定のワードが タイトルタグ の中に含まれるインデックスページを調査したいときに使用します。
検索窓の入力欄の冒頭に intitle: を入力して、その後に調査したい ワードを入れて検索すると、Google にインデックス登録されているウェブサイトの中から、該当ワードがタイトルタグの中に含まれているページを表示してくれます。
例)intitle:passage ranking

この「intitle:」検索コマンドも、先にご紹介した「site:」検索コマンドと連続して組み合わせて使用することでさらに威力を発揮します。
特定のドメインを対象にして、対象ワードをタイトルタグに含んだインデックス登録ページを調査することが出来るのです。
例)site:https://strategy-code.com intitle:passage ranking

こちらも、競合サイトの調査を行う際に重宝する検索コマンドです。
【 intext: 】
「intext:」検索コマンドは、特定のワードが ページ内のテキストに含まれるインデックスページを調査したいときに使用します。
検索窓の入力欄の冒頭に intext: を入力して、その後に調査したい ワードを入れて検索すると、Google にインデックス登録されているウェブサイトの中から、該当ワードがテキスト内に含まれているページを表示してくれます。
例)intext:passage ranking

この「intext:」検索コマンドももちろん、「site:」検索コマンドと連続して組み合わせて使用することが出来ます。
特定のドメインを対象にして、対象ワードをテキスト内に含んだインデックス登録ページを調査することが可能です。
例)site:https://strategy-code.com intext:passage ranking

筆者の場合は、「inurl:」や「intitle:」検索コマンドで該当ページがヒットしない際などに、さらに調査を深掘りしたいときに使用しています。
【 allinurl: 】
「allinurl:」検索コマンドは、特定の複数ワードが完全一致で URL の中に含まれるインデックスページを調査したいときに使用します。「site:」検索コマンドと連続して組み合わせて使用することも出来ます。
【 allintitle: 】
「allintitle:」検索コマンドは、特定の複数ワードが完全一致でタイトルタグの中に含まれるインデックスページを調査したいときに使用します。「site:」検索コマンドと連続して組み合わせて使用することも出来ます。
【 allintext: 】
「allintext:」検索コマンドは、特定の複数ワードが完全一致でテキスト内に含まれるインデックスページを調査したいときに使用します。「site:」検索コマンドと連続して組み合わせて使用することも出来ます。
その他の便利な検索コマンド
【 AND 】
「AND」検索コマンドは、複数クエリが含まれるページのみを抽出することができます。
通常では、複数の検索ワードを並べるときに、間にスペースを入れて検索しますが、入力した検索ワードのいくつかが含まれないウェブサイトが検索結果に表示されることがあります。

このような場合に「AND」検索コマンドを使用すると、複数の検索ワードのすべてに合致するウェブサイトを検索結果に表示させることができます。
例)passage indexing AND ストラテジーコード

【 - 】
「-」検索コマンドは、特定のワードを除外した検索結果を表示させることができます。※「-」の直後にはスペースを入れずに検索ワードを入力します
例)passage indexing -ストラテジーコード

【 “” 】
「””」ダブルクォーテーション検索コマンドは、検索ワードに完全に一致するフレーズのみを抽出することができます。
例)“google passage indexing”

まとめ
如何でしたでしょうか?今回は Google の特殊検索である「検索コマンド」について、ウェブマーケターにとって利用頻度が高いものをピックアップしてご紹介させて頂きました。
検索コマンドを知っているのと知らないのとでは、いざというときの分析調査の質や、作業効率に差が出てきます。
是非、検索コマンドを駆使して、事業の SEM(検索エンジンマーケティング)に積極的に活かしていきましょう。