2020年10月にリリースされた Google アナリティクス 4(以下、GA4 )には、これまでになかった新しい指標の一つに「エンゲージメント」というものが存在します。
「エンゲージメント」は、Facebook などの SNS の運用に携わったことがある方であれば、過去に耳にしたことがあるのではないでしょうか。
しかし、GA4 には「エンゲージメント」の独自の定義があります。今回は、GA4 特有の「エンゲージメント」の概念や定義について、出来るだけ分かりやすく解説いたします。
GA4 の新しい指標「エンゲージメント」とは
GA4 におけるエンゲージメントとは、「サイトやアプリに対するユーザー操作」と定義されています。サイト内でユーザーが起こした何かしらのアクションを指しますが、この説明だけだとフワッとしていてよく分からないですよね?
エンゲージメントを理解するには、以下に示すエンゲージメントの各関連指標を先に見ていくと、とても分かりやすいです。
エンゲージメントの関連指標
それでは GA4 で実際に登場する、エンゲージメントに関連した各指標を解説します。
エンゲージのあったセッション数

「エンゲージのあったセッション数」は、エンゲージの定義を理解する上で最も重要な指標となります。
エンゲージのあったセッション数とは、
- 10秒を超えて継続したセッション or
- コンバージョンイベントが発生したセッション or
- 2回以上のスクリーンビューもしくはページビューが発生したセッション
上記のいずれかに該当したセッションを「エンゲージのあったセッション」としてカウントします。
逆に言うと、上記のいずれにも該当しなかったセッションは、「エンゲージメントのなかったセッション」となるわけです。
エンゲージメント率

エンゲージメント率は、エンゲージのあったセッションの割合です。
上述の、エンゲージのあったセッション数を、全体のセッション数で割った数値となります。
エンゲージのあったセッション数(1 ユーザーあたり)

ユーザーあたりのエンゲージされたセッション数です。
上述の、エンゲージのあったセッション数を、全体のユーザー数で割った数値となります。
平均エンゲージメント時間

平均エンゲージメント時間は、ブラウザ上でフォーカス状態にあった時間の平均値です。
アプリの場合は、フォアグラウンド表示されていた時間の平均値となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか? 今回は、GA4 で新しく登場した「エンゲージメント」について、出来るだけシンプルに分かりやすくを心がけて解説いたしました。
GA4 のエンゲージメントを理解する際には、「エンゲージのあったセッション数」「エンゲージメント率」「平均エンゲージメント時間」などといった関連指標の定義から見ていくと、とても理解しやすいです。
GA4 は、今後も新しい変更点や指標、機能のアップデートなどがあることでしょう。適切なアクセス解析から効果的な施策立案を行えるように、常に新しい情報にアンテナを張ることが大切ですね。