Instagramの運用で重要な KPI と KGI|おすすめの設定方法

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Instagram の運用における【 KGI 】

KGI( Key Goal Indicator )とは、ビジネスやプロジェクトの成否を評価するための重要な目標や成果を示す指標です。簡単に言うと、ビジネスやプロジェクトの「最終目標」のことです。

例として、ジュエリーブランドの Instagram アカウントを想定するとします。そして、そのアカウントをなぜ運用しているかの目的が、「ジュエリーの販売促進」だったとします。

このケースでの Instagram 運用における KGI は、「 Instagram 経由で売上●●円を達成すること」になることでしょう。

このように、アカウント運用者がユーザーに対してどのような行動を促したいのかや、どのようなイメージを持ってもらいたいのか、という最終目標を示したものが KGI になります。

Instagram の運用における【 KPI 】

KPI( Key Performance Indicator )とは、ビジネスやプロジェクトの目標に対する進捗やパフォーマンスをモニタリングするための指標です。つまり、先述の「 KGI を達成するための中間目標」のことです

KPI はアカウントの状況に応じて変更していくのが一般的です。以下に、Instagram の運用における KPI 設定の例をご紹介します。

エンゲージメント率

KGI 達成までの初期段階においては、「エンゲージメント率」の数値を KPI に設定することをおすすめします。

エンゲージメント率は、投稿したコンテンツに対して、どれだけのユーザーが反応したかを示す数値です。

エンゲージメント率(%)=エンゲージメント数(いいね・コメント・シェア・保存・プロフィールアクセスなど)÷リーチ数

過去の投稿のエンゲージメント率の平均値を算出して、その 1.2倍 ~ 1.5倍程度を目標に KPI として設定しましょう。

また、エンゲージメント率は、月の平均で 5%を超える水準を維持するのが一般的な目標とされています。

3ヶ月連続でこの KPI を達成できたら、次の KPI の設定に進みます。

なお注意点として、投稿に対して広告をかける場合は、広告経由の数値もインサイトデータに含まれてしまうため、含まれない状態で数値を算出する必要があります。

コミュニケーションの発生量

KGI 達成までの中期段階においては、「コミュニケーションの発生量」を KPI に設定することをおすすめします。

コミュニケーションが発生したユーザーは、最終目標の KGI に貢献する可能性が高いユーザーとなります。

ここで言う「コミュニケーションの発生量」とは、具体的には以下の通りです。

コミュニケーションの発生量=投稿のコメント数・ストーリーズの反応率・UGCの数 etc

「コメント数」に関しては、過去の投稿のコメント数を算出して、その 1.2倍 ~ 1.5倍程度を目標にしましょう。

「ストーリーズの反応率」に関しては、ハードルの低い「アンケート」や「クイズ」スタンプの場合は 5~10%、「外部リンク」スタンプの場合は 3~5%、ハードルの高い「質問」スタンプの場合は 1~3%を目安にしましょう。

「 UGC の数」とは、ユーザーが商品やサービスについて言及している投稿数を指します。フォトコンテストなどのキャンペーンを行い、UGC の目標値を設定しましょう。

3ヶ月連続でこの KPI を達成できたら、次の KPI の設定に進みます。

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外部サイトへの誘導数

KGI 達成までの後期段階においては、「目的の外部サイトへ誘導した数」を KPI に設定することをおすすめします。

この KPI を達成することによって、最終目標である KGI の達成に近づくことになります。

(目的の)外部サイトへの誘導数=プロフィール画面の外部リンクのクリック数ストーリーズの外部リンクスタンプのクリック数商品ボタンのクリック数(ショッピング機能利用時)

過去の外部サイトへの誘導数の平均値を算出して、その 1.2倍 ~ 1.5倍程度を目標に KPI として設定しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか? 今回は、Instagram の運用における KGI 及び KPI の設定に関して、具体例を挙げながら解説しました。

一般的に Instagram の運用は、アカウントが成長して成果として表れるまでに時間を要します。そのため、すぐに結果を求めると、途中で諦めてしまう方が多いのが現実です。

そこで、中間目標の KPI を適切に設定することにとって、現在どのステータスにいるのかを確認することができます。

また、最終目標の KGI を最初から明確にしておくことで、最終目標を共通認識として持つことができるため、運用のブレが少なくなります。

最後に、KGI と関係のない指標を KPI に設定してしまうと、KPI を達成しても、本来の目標である KGI を達成できないという結果を招くことになるため、KPI は最終的な KGI に近づくように吟味して設定することが重要です。

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