X (旧:Twitter) の広告審査のポイントと、審査落ちするクリエイティブの特徴

  • 2021年1月25日
  • 2024年10月14日
  • X広告

「 X (旧:Twitter) のアカウントを開設して、いざ広告を出稿しよう!と思って広告マネージャー(管理画面)を開いてもその先に進めない。」

「広告の配信を開始して、しばらくしてから強制停止になってしまった。」

といった経験をした方や、今現在悩みを抱えていらっしゃる広報担当の方は、意外に多いのではないでしょうか?

今回は、X (旧:Twitter) 広告の審査の概要と広告規制、審査落ちするクリエイティブの特徴に関して、ご説明していきたいと思います。

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X (旧:Twitter) の広告審査

X(旧:Twitter)の広告審査は、プラットフォーム上で提供される広告の安全性と適切性を保証するために設けられたプロセスです。

ユーザーが不快なコンテンツや詐欺的な広告にさらされないようにするための重要なステップで、広告審査をクリアしなければ、広告が配信されることはありません。

X(旧:Twitter)で広告を出稿する際、広告クリエイティブ(画像や動画、テキスト)やターゲティング情報を設定します。その後、広告がプラットフォームに提出され、自動および手動の審査が行われます。

この審査プロセスでは、X(旧:Twitter)の広告ポリシーに従っているかどうかがチェックされます。特に不正な内容やユーザーを誤解させる広告は厳しく取り締まられます。

X (旧:Twitter) 広告のアカウント開設と審査にかかる時間

X(旧:Twitter)広告を出稿するには、大前提として「青・および金の認証マーク」を取得する必要があります。これは、Twitter 広告の時代には必要なかったのですが、X 広告になって必要になりました。

「青・および金の認証マーク」を取得するためには、有償である X プレミアムの「プレミアム」か、「プレミアムプラス」の加入が必要です。

2024年9月時点では「プレミアム」で月額980円、「プレミアムプラス」で月額1,960円となっていますが、料金改定が入るかもしれないので料金の詳細については、下記をご参照ください。

参考:Xプレミアムについて 価格

例外として、広告出稿の際の設定予算が30日間で100ドル以上であれば、X プレミアムプランに加入しなくても、一時的に認証マークを付与してもらえるようです。しかし、審査に時間がかかる傾向にあるため、X プレミアムの加入が推奨されています。

そのため、X(旧:Twitter)広告に出稿するという場合には、まずは X(旧:Twitter)のアカウントを作成し、有償の X プレミアム に加入するという手続きが必要です。ここからはその流れについてご説明します。

X(旧:Twitter)アカウントの開設時には、「認証コードを SMS で受け取れる電話番号」または、「認証コードをメールで受け取れるメールアドレス」のいずれかが必要になります。

アカウント開設の認証を終えると、X(旧:Twitter)の管理画面が開きます。管理画面左側のダッシュボードの「もっと見る」をクリックして表示されるポップアップメニューの中に、「広告」という項目があり、これをクリックすると X(旧:Twitter)広告の画面に遷移します。

「住まいの国/地域」と「タイムゾーン」を選択し、「 Create your first ad 」をクリックします。

以下のいずれかの選択肢の中から、目的を選択します。

  • リーチ … 広告をより多くのユーザーに表示したい場合
  • エンゲージメント数… いいね、リツイート、返信、リンククリックをより多く獲得したい場合
  • ウェブサイトの訪問者数 … ウェブサイトへの訪問者数を増やしたい場合
  • キーワード … 強い意志を持つユーザーにリーチしたい場合

広告文と、メディア(画像または動画)を設定します。

アカウントの認証審査が入る旨の案内が表示されます「OK」をクリックして先に進みます。

税務情報の入力画面が表示されます。「ビジネス」用途か、「個人」用途かを選択し、連絡先情報を入力して、「税金情報を保存」をクリックします。

続けて、広告の「オーディエンス特性」、「ターゲティング機能」、「予算とスケジュール」、「お支払い方法」をそれぞれ設定し、「キャンペーンを開始」をクリックしたら、広告の設定自体は完了です。

続けて、X プレミアムの加入手続きを行います。X の画面を表示し、左側のダッシュボードのメニューにある、「プレミアム」をクリックします。

「プレミアム」または「プレミアムプラス」を選択し、カード情報を登録して申し込むことができます。

この X プレミアムに加入して認証マークの取得を完了しない限り、X 広告マネージャーにアクセスしても、「プレミアム認証待ち」というステータスになったままとなり、いつまで経っても出稿を開始することはできません。

他にも X(旧:Twitter)広告には参加資格があるため、念のため、事前に確認しておきましょう

参考:X広告への参加資格について

X (旧:Twitter) の広告ポリシーとは

禁止または制限の入る広告コンテンツに関するポリシーについて、X(旧:Twitter)では以下の項目を明記しています。

  • 成人向けの性的なコンテンツ
  • アルコール関連のコンテンツ
  • 薬物、薬物関連品
  • 金融商品・サービス
  • 賭博関連のコンテンツ
  • ヘイト表現を伴うコンテンツ
  • 健康および医薬品に関する商品とサービス
  • 不適切なコンテンツ
  • マルウェアとソフトウェアのダウンロードに関するポリシー
  • 政治に関するコンテンツ
  • 18歳未満または未成年者に禁止されているコンテンツ
  • 品質
  • 国営メディア
  • タバコとタバコ用品
  • チケットの不正販売
  • 禁止されている商行為
  • 武器と武器用品

上記項目に少しでも該当するようなプロモーションを扱う場合は、公式サイトで対象項目の詳細をしっかりと確認するようにしてください。

参考:X広告ポリシー

クリエイティブがポリシー違反の原因で審査落ちする例

それでは次に、アカウントの開設及び審査が無事完了したとして、X(旧:Twitter)の広告ポリシーに抵触して配信が出来ないケースについて見ていきましょう。

・商品の効用について誤解させる表現の使用

「飲むだけで痩せる」というような根拠のない効用を誇大に表現する広告は禁止されています。特にビフォーアフターを含む表現は禁止されており、X(旧:Twitter)広告のポリシーだけでなく、法律(薬機法など)に抵触しているため、処罰される可能性があります。個人によって効果に差があることや、未承認であること、デメリットなどは記載することで、限定的に配信できる可能性もありますが、特に表現には気を付けましょう。

・露出が多い画像の使用

ユーザーの目を惹くために、肌の露出度が高い画像またはイラストを使用してしまうと、ユーザーに不快なものと捉えられてしまい、ポリシー違反となります。商品と関係しているか否かに関わらず、ポリシーに抵触してしまうため、露出度の高い画像の使用は避けるようにしましょう。

・ユーザーに不快と思われる画像の使用

上記の「露出が多い画像の使用」も含まれますが、過度に痩せている人物画像や、大量なにきびのある人物画像なども、ユーザーに不快なものと捉えられてしまい、ポリシー違反となります。

・直接関係を持たない番組やモデルの使用

関係ないにも関わらず、あたかもテレビ番組やモデルに紹介されたように装うことも、誇大広告とみなされ、ポリシー違反となります。

・性的な表現の使用

テキストや画像、イラストなど、「性的」だと思われてしまう表現は禁止されています。例えば、男女のキスシーンなどもこれに該当します。

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クリエイティブ以外の原因で広告配信できない例

最後に、ポリシー違反による審査で落とされているわけではないのに、広告の表示回数(インプレッション)が「0」のままで変わらず、広告配信が出来ないケースについてご説明いたします。

この場合、以下の2点に問題があることが想定されます。

・予算設定の問題

X(旧:Twitter)広告は入札オークション制のため、他の競合よりも低い金額を設定していると、広告は表示されません。日別予算や、入札金額を引き上げて設定するか、自動入札への切り替えを検討しましょう。

・クレジットカードの問題

広告管理画面の支払い情報にクレジットカードを登録していない場合、広告が表示されることはありません。クレジットカードを既に登録している場合でも、クレジットカードの利用限度額に達している場合には、強制的に停止されてしまうため、クレジットカードの情報を確認するようにしましょう。

X (旧:Twitter) 広告運用担当者が心がけること

このように、X(旧:Twitter)広告を新規で出稿するためには、いくつかの承認プロセスがあるため、いざとなってから焦らないように、広告配信を開始する予定日から逆算して、必要な準備を事前に整えておく必要があります。

また、アカウントが広告を配信できる状態になっても、クリエイティブやその他の原因で、広告が配信出来ないといったケースもあるため、その場合は、考えられる原因を一つ一つ確認して、修正を加えていく必要があります。

考えられる原因項目の全てを一度に手をつけてしまうと、どの項目が本当の原因であったのかを特定することが困難になってしまうため、各項目の優先度を明確にして、一つ一つ原因を潰していくことを心がけましょう。

まとめ

如何でしたでしょうか? 今回は、X(旧:Twitter)広告の審査に関してお話しさせて頂きました。大切なのは、「運用担当者の事前準備」と、審査落ちした場合の「原因の特定と調整」です。

是非、SNS の代名詞の一つである X(旧:Twitter)という広告媒体を上手く活用していけるようにしましょう。

もし、「これから X(旧:Twitter)広告を始めたいと考えているが自社での運用に不安がある」「なかなか審査に通らず、広告を配信出来なくて困っている」「ご自身の X(旧:Twitter)広告が効果的な対策がされているのか、第三者の意見を聞いてみたい」などのご要望がありましたら、当社までお気軽にご連絡ください。

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