Yahoo!広告のA/Bテストで効果を最大化する手順と注意点

ウェブ広告のキャンペーン成功には、ターゲット層のニーズに合ったメッセージやデザインを選ぶことが欠かせません。その効果的な選定に有効な手法の一つが、「 A/Bテスト」です。

特に、Google 広告・Yahoo! 広告のようなリスティング広告や、SNS 広告のプラットフォームでは、限られた予算で最大限の効果を引き出すために A/Bテストが大いに役立ちます。

本記事では Yahoo! 広告にフォーカスを置き、A/Bテストを活用して広告効果を最大化するための具体的な手順や注意点について詳しく解説します。

LINE de お手軽に無料相談

Yahoo!広告におけるA/Bテストの重要性

Yahoo! 広告では、2022年10月にディスプレイ広告で A/Bテストが実施できるようになり、2024年11月に検索広告でも A/Bテストが実施できるようになりました

A/Bテストとは、要素だけを変えた複数の広告パターンを比較し、その結果を基に効果の高い方を特定する方法です。

たとえば、タイトル・画像・ターゲット設定などを変更してテストを行い、どの組み合わせが最も高い成果を上げるかを確認します。

Yahoo! 広告をより効果的に活用したいと考える方にとって、A/Bテストは欠かせないプロセスと言えます。この手法を正しく運用することで、広告運用全体を改善できます。

例えば、Yahoo! 広告で A/Bテストを活用することで、広告のクリック率(CTR)やコンバージョン率(CVR)を向上できる可能性があります。

さらに、異なる広告要素を比較することで、ユーザーが最も反応しやすいパターンを見極め、無駄のない広告運用が可能になります。

A/Bテストを実施する前の準備

Yahoo! 広告で A/Bテストを成功させるには、テスト実施前の準備が重要です。適切な準備を怠ると、データが不十分だったり、誤った結論を導いたりする原因になります。

事前準備段階で、明確な目標を設定し、テスト対象を慎重に選定することで、効果的な結果を得られる可能性が向上します。

具体的には、「クリック率の向上」や「コンバージョン率の向上」などのような、A/Bテストを実施する上で達成したい目的を設定しましょう。

次に、その目的を達成するための仮説を立てます。たとえば、「タイトルを動的に変更すればクリック率が上がる」や「画像を鮮やかなものにするとコンバージョンが増える」といった具体的な仮説を立案します。

最後に、先ほどの仮説を基に、どの要素をテストするかを慎重に選定します。Yahoo! 広告では、以下の要素が主なテスト対象となります。

検証項目検証内容
入札戦略入札戦略の違いによる配信結果を比較する
広告タイトル、説明文、広告表示アセットの違いによる配信結果を比較する
マッチタイプ ※検索広告キーワードのマッチタイプの違いによる配信結果を比較する
デバイスごとの入札単価デバイスごとの入札単価の違いによる配信結果を比較する
時間帯広告を配信する時間帯・曜日の違いによる配信結果を比較する
ターゲティング性別、年齢、地域などの違いによる配信結果を比較する

なお、正確な比較を行うためには、テスト条件を統一することが欠かせません。たとえば、広告を表示する時間帯や予算を同じにすることで、外部要因による影響を最小限に抑えられます。同じ条件下でテストを実施することで、信頼性の高いデータを収集できます。

スポンサーリンク

Yahoo!広告でのA/Bテストの設定手順

Yahoo! 広告で A/Bテストを実施するには、テストの形式や広告フォーマットに応じた適切な設定が必要です。検索広告とディスプレイ広告では、運用方法が異なるため、それぞれに合った設定手順を理解することが大切です。

検索広告の場合

検索広告は、ユーザーが特定のキーワードを検索した際に表示される、テキストベースの広告です。検索広告の A/Bテスト機能は、当記事の執筆時点(2024年12月)では、標準キャンペーンでのみ利用できます(アプリ訴求キャンペーンや動的検索連動広告では使用できません)。

また、以下に該当する場合も、A/Bテスト機能を利用できません。

  • 標準キャンペーンで「拡大テキスト広告」を利用している
  • キャンペーン間の予算共有機能を利用している
  • 自動入札のスポット調整機能を利用している
  • 自動入札の学習データ除外を利用している
  • アドカスタマイザーを利用している
  • キャンペーン単位でのコンバージョン設定を利用している
  • 審査未通過のキャンペーン

それではここから、Yahoo! の検索広告での A/Bテストの具体的な手順を解説します。

まずは、検索広告の管理画面を開き、上部メニューの「ツール」を選択して「運用支援」の列に表示される、「A/Bテスト」をクリックします。

Yahoo広告の管理画面で、「ツール」≫「A/Bテスト」をクリック

「+A/Bテストを作成」をクリックします。

「+A/Bテストを作成」をクリック

任意の「テスト名」を入力し、テスト元になる既存のキャンペーンを選択します。続けて、テスト元のキャンペーン名に追加する文字列を入力して、テスト期間を指定して「作成」をクリックします。

「テスト名」と「テスト元のキャンペーン」、「テスト期間」を設定して「作成」をクリック

作成した A/Bテストが一覧に表示されるので、「テスト状況」の項目で、テスト作成中のステータスが 100% になるまで数分待ちます。

「テスト状況」のステータスが、「テスト作成中(100%)」になるまで待つ

テスト状況のステータスが 100% になると、「開始前」という表記に変わり、「テストキャンペーン」の列に、先ほど登録したテストキャンペーンが表示されるので、そこをクリックします。

一覧に表示されたテストキャンペーンをクリック

複製されたテストキャンペーンが表示されるため、テストしたい要素に変更を加えて設定は完了です。

テストキャンペーンの設定画面が表示されるので、テストする要素の変更を行う

ディスプレイ広告の場合

ディスプレイ広告は、Yahoo! が提携しているウェブサイトやアプリ上に表示されるバナー画像ベースの広告です。

ここからは、Yahoo! のディスプレイ広告での A/Bテストの具体的な手順を解説します。

まずは、テスト対象となるパターンAとパターンBの2つのキャンペーンを事前に作成します。既存で設定してあるキャンペーンをAパターンとする場合、コピー機能でそのキャンペーンを複製し、テスト要素のみを変更してBパターンとするのがおすすめです。
※比較する要素以外の条件(日予算など)は、揃えるように注意してください

次に、ディスプレイ広告の管理画面を開き、上部メニューの「ツール」を選択して「運用支援」の列に表示される、「A/Bテスト」をクリックします。

Yahoo広告の管理画面で、「ツール」≫「A/Bテスト」をクリック

「+A/Bテストを作成」をクリックします。

「+A/Bテストを作成」をクリック

任意の「テスト名」を入力し、事前に用意したテスト対象となる2つのキャンペーンを、「キャンペーンA」と「キャンペーンB」にそれぞれ選択し、テスト期間を指定して「作成」をクリックします。

「テスト名」と「テスト対象キャンペーン」、「テスト期間」を設定して「作成」をクリック

登録した A/Bテストが一覧に表示されていることを確認して、設定は完了です。

登録したA/Bテストキャンペーンが一覧に表示される

A/Bテスト実施時の注意点

A/Bテストを効果的に実施するためには、注意すべきポイントがあります。特に、テスト期間中の条件変更などによるミスは、結果の信頼性を大きく損なう原因となります。

たとえば、テスト期間中には予算やターゲティング条件、広告クリエイティブに変更を加えないように注意しましょう。

また、テスト結果を待たずに途中で結論を出すことも避けましょう。一定のデータが蓄積されるまでは、十分な期間を設けてテストを進めることが重要です。

サンプルサイズが小さすぎると、偶然の影響が結果に反映される可能性があります。テスト結果を判断する前に、十分なクリック数やコンバージョン数が集まっているか確認しましょう。

他にも、一度に複数の要素を変更してA/Bテストを実施すると、どの要素が結果に影響を与えたのか特定できないため、一回のテストにつき、変更点は一つに絞るようにしてください。

まとめ

Yahoo! 広告における A/Bテストは、広告効果を最大化するための重要な手法です。

テストの目的設定や仮説の立案、具体的な設定手順、そして実施時の注意点を理解し、効果的に運用することで、広告パフォーマンスの向上が期待できます。

本記事を参考に、Yahoo!広告の運用をより効率的で成果の高いものにしてください。

また、当社 Strategy Code では、A/Bテストの設計から運用、データ分析まで全面的に支援するサービスを提供しております。Yahoo! 広告の運用でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

LINE de お手軽相談 はじめました

当社 Strategy Code では、経営者さまのお悩みに少しでもお役立ちできるように、公式LINEの友だち追加してくれた方に限定で、毎月10社限定で、ウェブマーケティングの無料相談に対応しています🔥

『ウェブマーケティングの重要性は感じているけど、そもそも知識がないから相談するのも不安』、という方もご安心ください。LINEで気軽にお悩み内容をお送りいただくだけで、業界10年以上のプロが御社の現状を把握いたします!

ウェブマーケティングに関することなら、どのようなご質問やご相談も24時間お受けしますので、ぜひLINEの友だち追加してみてください✨ ウェブマーケティング初心者の方にも分かるように丁寧に1からご説明いたします。

LINEお手軽相談

↑ バナークリックでもOK

スポンサーリンク